★ ★ ★ 目を開けたとき、おれは豪華な披露宴会場の主役となっていた。 真っ白いタキシードを着せられ、椅子に座らされている。ただ、残念なことに楕円形のオーバルテーブルに列席者はいない。 「フフフ……」 元カノはおれの腕を掴んで笑っている。胸元がざっくり開いた派手なウェディングドレスを着て。 「どういうつもりだ?」 おれは動揺を抑えて訊く。 「あら、気づかないの?」 「なにがだ?」