瑠依の家に着けば、瑠花さんはもう寝てるらしく、家は静かだった。

「辰巳ー風呂入るー?」
余ってる布団を適当に出して、聞いてくる。

「明日1限あるから、朝貸して。あ、てか、おばさんは?」

「来週の火曜帰ってくるってー。」

「いいな、連れ込み放題かよ」

実家暮らしにとって、家に親がいないとか、
かなり普通に羨ましい。

「まーねー。でも、凪の家、厳しい方だからねー。」

「ざまーみろ。」

「うわ、八つ当たりー。でも、本当に早く結婚してーわ。」

瑠依からでた一言に 「!?」

「あはは。何その顔ー。」

「おまえマジ?」


「えー。マジマジの真面目だよー。」

瑠依が結婚とか。
そりゃ凪とはこのままいったらいつかそーなんのかもなとは思ってたけど。

「おまえ結婚とか考えてんのな。」

「えー?だって一緒にいるのに一番それが早いじゃん?」

「あはは。おまえダメオトコの癖に(笑)」

「でもさすがに働かないとねー。凪は今でもOKしてくれるかもだけど(笑)凪の親はそーもいかねーしなー。」

「ウザイ惚気は他でしろ。」
そう言ってそのまま瑠依の貸してくれた布団に入る。

「結婚式には来てねー凪の可愛いドレス姿自慢しよっと。」

「言ってろ、その前に父親にでも殴られろ。んじゃもー寝る。」

ドレスか。

瑠花さんのドレスとか……

死ぬ程綺麗なんだろうな。
そんな事で、さっき、考えてた事を思い出して……

やばい……また吐きそ。