苦しくて、愛おしくて




教師に期待なんてしてなかったけれど、

所詮先生なんてそんなものか、と思うと、行き場のない遣る瀬無さに苛々が募って仕方なかった。


学校は嫌い。でも親には迷惑かけたくない。

生理が止まっていることも誰にも言えない。



胸の中に抱えている風船はパンク寸前だったと思う。

その空気を少しずつ吐き出させてくれたのは、紛れもなく凛だった。

世代が違うから話しが合うわけではないけど
テレビの話から始まり、授業の話、昨日の夢の話、食べ物の話

思いつくことはなんでも話したね。