空を祈る紙ヒコーキ


 同じ新入生とは思えない。雑誌に載ってるような完璧メイクをして長い髪も綺麗に巻いて、制服姿じゃなかったらこれから繁華街に遊びに行くんだと言われても違和感のない格好だった。中学にはいなかったタイプ。

 それに、初対面の相手に物怖じせず話しかけるような大胆さや気さくさがアミルと重なる……。嫌だな。もうああいう女子とは関わりたくないのに。

 この子も、自分より下の私を捕まえて優越感の材料にするつもりかもしれない。あまり目を合わせないようにしよ。

 防御本能が働くと同時に、彼女は話した。

「どうやって友達作るかは人それぞれだけどさー、相手のことよく知らないうちに友達契約しちゃったらやっぱ合わないってなった時に切りづらくなるじゃんねー」

 やっぱり私に話しかけてる!

 友達契約って、ツイッターで前もって友達作りをしている人達のことを言ってる? だとしたらすごいことを言う子だ。私だって春休み中から友達契約はしたし、それが悪いことだとは思わない。この子は孤立するのがこわくないのかな。

「アタシには無理ー」

 彼女は顔を歪めて友達契約を嫌がった。この子は私とは全く違う中学生活を送ってきたんだろうな。それだけは分かる。

 気になって、私は尋ねてみることにした。

「ツイッターやってないの?」

「やってるよ。でも友達作るために使ったことはなかったなー。主に宣伝用のアカウントだし」

「宣伝?」