空を祈る紙ヒコーキ


 大丈夫。ツイッターで音羽台新入生の何人かとつながれたし、向こうも「四月からよろしくね」と好意的なメッセージをくれた。大丈夫。友達はできる。大丈夫……。

 と、そんな努力は無駄に終わってしまった。

 ツイッターで絡んでいた人達は違うクラスになってしまったし、唯一同じクラスになった人も席が離れたせいで話せなかった。出席番号順に並んだ席、ツイッターで仲良くしてくれた女子は自分の席から近い人と仲良くなっている。

 軽く裏切られた気分になった。でもそんなものかもしれない。皆自分さえよければいいんだ。それは私も同じ。責められない。

 可愛いと評判の制服を着て一瞬浮かれた今朝のことを取り消したい気分だった。

 すでに場違い。私はここにいるはずじゃなかった。そんな気持ちが膨れ上がってくる。

 ツイッターなんて削除してしまお。心の中でそんな決意をした瞬間、孤独感が強くなる。これでは嫌々ながら入学初日に来た意味がない。高校生活、序盤からつまずいた。

 周囲を一回見渡してみた。

 同じ制服を着てるってこと以外、ここにいる人達と私に共通点はないように見えた。私みたいに孤立した生徒は少数で、皆誰かとしゃべったり騒いだりしている。それらの話し声の中から、ツイッターでつながっていた相手と運良く隣の席になれたと喜んでいる人がいるのが分かった。私もそうやって安堵したかった。

「あーゆうのダルそー。よくやるよねー」

 後ろの席から女子の声がした。私に話しかけてる?

 振り返ると、その声の主は私の右斜め後ろの席に座ろうとしているところだった。

 派手! それが彼女への第一印象だった。