涙色花火




「どうして……っ?」

「……また、翔陽を想って泣いてんの?」


窓際にいるみゆのほうへあるいてくる。


どうしているの?


みゆがつづけて言おうとしたことばをさえぎって、翼くんはつづける。


「もう、2年なんだよね。……2年も、音信不通」


あらためて言われると、実感してしまう。


「なんでそこまで翔陽を想うの。翔陽ってやつは、そんなにいい男だったの?」


っ……ちがうんだよ。


そうじゃないんだよ……。


だけど、みゆはなにも言えない。


そんなみゆに、翼くんはボソッとつぶやく。






「翔陽がうらやましい……」