送信してすぐに、みゆのスマホがゆれる。
だけどみゆはそれをたしかめずに、そのまま制服のスカートのポケットにスマホをしまう。
ポロポロと、みゆの瞳から涙があふれる。
……あれ?
どうしてかな。
翔陽ちゃんからメールがかえってこないことなんか、いまにはじまったことじゃない。
だけど、かなしくて、さみしくて、泣かずにはいられなかった。
「……翔陽ちゃんっ……うぅっ……」
───バンッ!
翔陽ちゃんのなまえを口にした瞬間教室のドアが思いきりひらかれて、思わずみゆのからだはビクッとなる。
ふりかえれば、かなしそうな顔をした翼くんが、みゆをみつめて立っていた。



