舞い散る桃蝶





一「どうしますか副長」


「受けるしかねぇだろ」


椿「本当、ですか」


「あぁ責任もっててめぇの妹は
 預からせてもらう」



よかった…よかったといいながら
一粒涙を流した後、柚姫をもう一度
見てからその場から姿を消した。


やはり、あいつも狐なのか…
そういえば一族とか言ってたな
こいつが、その長ってわけなのか?



先「トシさん…あまり無理はさせないようにね
  後は寝ていれば大丈夫さ…
  丞、後のことは頼んだぞ」


山「はい」




先生が帰った後、部屋には俺と山崎が残さり
交代しながら診ていた。




柚「ん…」



「あ…起きたか」


柚「土方、さん…」


「まだ起きるな熱ひいてねぇんだから」



起きようと身体を起こした柚姫を止め
また布団に寝かせると
何かを探しているようだった。