舞い散る桃蝶






「撤回してもらうっ」


沖「っ、」



  バキッ ヒュッ カンッ バキッ



最後は私が沖田総司を壁に追い込み
首に木刀を当てた

 


沖「桜姫ちゃんから教わったんだね」


「っ、」



どうして…震えが止まらない
私は何をやっている。
こんな事、しても何もならない



土「勝者、安倍柚姫!」



その言葉でようやく私は正気に戻れた。
震える体を抑え、私は木刀を
土方歳三に渡した、




佐「柚姫、大丈夫か?顔色…」



「だ、いじょうぶ…何ともないから…」



本物じゃないのに…
初めてでもないのに…
こんなに震えるのはどうして?


土「おい、大丈夫か?」


「平気…」




私は自分の槍を取り出し、
鈍っていないか手で回しながら
調整していると後ろからは驚きの声が
聞こえてくる。