舞い散る桃蝶







沖「もういっそのこと勝負しちゃえば?」




「勝負?」



沖「そう、君って武器は何使うの?
  所持品からだと槍と刀みたいだけど」




まさか沖田総司が賛成してくれるとは
思っていなかった。
どちらかというと反対するかと…
でも、この機会を逃したらもう絶対
チャンスはない



「貴方の言うとおり、私は刀と槍を扱います。
 原田家は代々槍を扱う事によっては
 有名でしたから
 それに、槍も刀も私は一族の誰にも
 劣りません」



沖「へぇ…それってつまり
  ここにいる自分の先祖にも勝てる
  って言うの?」




「私達子孫は他の者など目に移すことなく
 ただ一心に原田佐之介に近づくために
 やってきましたからね」




佐之見たくなりたいと思った人は
殆どが思っていたことだ
逆に思ってない人の方が私達にとったら
珍しいものだ。



沖「君は…大丈夫なの?」