私と勇桜が桜姫様と別れ、
鬼の奴等から逃げ回っているときでした。
私と勇桜が歩いているとき
気づいたときには周りを囲まれていた。
疲れていたせいなのか私も勇桜も
そのことに全く気づかなかった、
だから、逃げるのも遅れてしまった…
目が覚めたときには
私と勇桜は別々の牢に入れられ
向かい合うようにして捕まっていた。
逃げ出そうと試みてもでられなかった
それから2日たってから私達の前に
1人の男が現れた。
名前はわからない…
だけど、私の中でこの男にだけは
口を利いてはいけない…瞬時にそう思った…
それが気にくわなかったのかその男は
付き添いの男達に私を拷問するよう
命令したんです。
それが、抜け出してきた一週間前まで
続いていました
なんとかして勇桜だけでもと
ただその一心で私は自分の力を使った。
それに、あいつらは私の特異体質である
完全治癒を気に入ってましたからね
何が何でも取り返そうとしてくる。
それがわかっていたから
勇桜はけして諦めなんてしなかった…
だけど、それで勇桜が捕まったら
私達はどうすることもできない…
「今、私には勇桜の気配を辿ることが
できません…だけど、回復次第
すぐにでも、探しに行きます…
それまででいいんです…私をここに
匿ってくれませんか」
ダメもとのお願い…
聞いてくれるとは思ってない
だけど、今この人たちにとって
一番必要なもの
「私なら、そこらへんの長州などには
負けません…自分の腕には自信があります」
土「てめぇは人を殺せるってか」
「殺せますよ…それが、私がいた時代での
私の仕事でしたから」
全「っ!」
「言ったでしょう…桜姫様が見かねたと」
返り血なんて毎日のように浴びていた。
役に立たなくなってきた私は
あいつらに殺されかけた。
「この時代で表すのなら暗殺者…ですかね」
土「嘘を言ってんじゃ…」

