舞い散る桃蝶







近「そうか…桜姫は…幸せだったんだな」


「幸せ?」


近「君のような可愛い娘と息子がいたんだ
  幸せじゃないなんて考えられないだろ?」



この人も、桜姫様と同じ事を言う
私なんかを娘だなどと…
変なことを言いますね…



土「お前のその傷だらけの身体は
  長州の奴等となんか関係があるのか」


「っ、」



思い出したくもない…あいつらの顔
気持ちが悪い笑顔で、
ずっと、私達を傷つけてきた奴等…



土「す、すまん…聞いちゃいけねぇことを
  聞いたか?」


「…いぃえ…信じてもらうためなら…
 全てお話しすると決めましたから…」



平気だ…ここにあいつらはいない
恐れる物なんてなにもない…