舞い散る桃蝶







前を向いた私にほかの人たちも
ふざけた雰囲気がなくなった。

さすがは新撰組だ
どれだけふざけて見えようがこの人たちは
れっきとした武士…



「私は桜姫様にある条件を頼まれました」


土「条件?」


「1つ、けしてこの時代では容易く
 力を使ってはいけない…

 2つ、もしバレた場合は何をしてでも
 そのものの口封じをする事…

 そして3つ目は…貴方々新撰組の
 これからの未来を変えること…
 けして、死なせてはならない」



桜姫様はこの人たちが傷つくことで
自分のこころまでもを痛めていた。
だから、どんな影響があろうと
この歴史を変えてほしいと私に頼んだ。



「勇様…桜姫様からの伝言です」


近「っ」


「『最後まで傍にいてあげられなくて
  ごめんなさい…
  だけど、いつか必ず会えるから…』と…
桜姫様は最後まで…貴方の事を
愛おしそうに話しておられました」



ただ1人の人間として…
それは私達にとって、知らない感情
それを桜姫様に教えてくれたのは
新撰組局長…近藤勇…
その名前が、私と勇桜の中に強く刻まれた



「私からも言わせてください
 桜姫様に出会い、たくさんのことを
 教えてくださりありがとうとございます」