舞い散る桃蝶






「昨日は…取り乱してしまい申し訳ありません」


近「別にいいんだよ、身体は大丈夫なのかい?」



「はい…昨日も言ったように私の身体は
 人よりも妖に近いので…」



そうはいっても正直言って身体はキツい
今まで逃げてきたのもあるが、
傷を手当てしていなかったのがきいている



近「それで?急に話すなんてどうしたんだい」



「…私が話さない事で、佐之が傷つくのは
 嫌なんです。だから、ここに来ました」



土「…総司…てめぇまた馬鹿な事言ったのか」



そう言ったのは鬼の副長、土方歳三だった。
長いため息をつき、呆れた目線を
沖田総司におくっていた。

それを何とも思っていないだろう沖田は
楽しそうにしながら笑っているように見える。



「結果がどうであろうと
 いずれは話さなければならないこと…
 今話そうとそうかわりはないでしょう」