えっ?
武人…?
取り消しって何…?


「じゃっ…」

武人が、またとおくなる。
あたしはまだ伝えてない。

なんとしてでも。



くるりとドアの方向へ向いて少し歩き出した武人の背中に抱きついた。
そして、武人をドアから外へ行かせないようにして

「武人、あたしの話も聞いて」

抱きついたままの大勢で武人に話した。

「あたしね、今日雪に言われて気づいたことがあって。

あたし、武人のことが好きです。
小学校の頃から好きだった。

けど、中学校のころに全然武人としゃべったりすることもなくなって好きっていう気持ちを忘れてた見たい。

でも、やっぱり好きです

武人が雪と付き合うって言った時ものすごくショックで、家に帰ってからも胸が苦しくなって、武人のことしか頭に思い浮かばなくなって…
今更でごめんなさい。

好きです。


こんなあたしでも、良かったら付き合ってください…」

雪ありがと。
勇気をくれたから、いまこうして武人に気持ちを伝えられたよ。



すると、くるりと振り返った武人がいきなり

ベシっとあたしの頭を叩いた。

「え…?」

「おせーよ。
今更気づくなんて。」
「それに、付き合ってください
なんて俺の台詞。」

「え、、

雪とやっぱり付き合うんじゃ…」


ニカっと笑って武人が

「冗談!」
「本命は1人しかいねーんだから。」

「武人…泣」


「万理華のことが好きです。
付き合ってください」


ものすごくうれしい。


「はい!」

「これからは、俺が守るから。」


頼もしい武人。
小学校のころはあんなに泣き虫だったのに。

「信用してるから。」



「大好き」





「俺も」


ようやく、小学校の頃からの恋がみのりました!




付き合うって、こんなにもドキドキするんだね。



好きな人が前にいると、もうドキドキが
止まらない。



武人、よろしくね。