闇の中に咲くランの花 Ⅰ




ダメかって…そりゃ未成年なんだからダメだし…。


麻琴「アルコールは飲んだことない」


綾斗「俺達はいっつも飲んでるぞ?倉庫とかで…飲んでみるか?」


麻琴「いや、いいよ。不良にはなりたくないからね」


綾斗「不良校に通ってるやつが何言ってんだよ」


麻琴「フフッ ホントだね!」


他にはないかな………あっ!


麻琴「カフェ・オ・レだ!これ飲んでもいい?」


綾斗「いいけど…カフェ・オ・レ好きなのか?」


麻琴「うん!いちばん好きな飲み物なんだ!」


綾斗「そっか」


そして私は、紙パックのカフェ・オ・レにストローをさして飲み始めた。

そしてチューと飲みながら花火をしているみんなを眺めた

……会話がないな……。そういえば綾斗とこうやって話すと初めて?

いつもは奏とか楓とか潤とかがいて話したりしないもんね…

看病してくれた時もあんまり話せなかったしね…


綾斗「なぁ麻琴…」


そんなことを思っていると、綾斗が話しかけてきた。きっと私と同じこと考えてて話題を探してくれたのかな?


麻琴「ん?何?」


綾斗「変なこと聞いていいか?」


変なこと?


麻琴「別にいいけど……?」


綾斗「麻琴ってさ…………







好きな奴いるのか」