闇の中に咲くランの花 Ⅰ



にしても、今日は色々あってつかれたなぁ…。毒蛇の奴らと戦って…バレボールして…舞蝶の人たちに会って…。…………。

私って……何なのかな……舞蝶の人が言ってた“ラン”って人と私って同一人物なの?だったら私は舞蝶の何なの?姫?下っ端?

なんだろうね……でもあんなに必死だった……それほど必要不可欠だったのかな……。なんて…自意識過剰か。


「麻琴?」


誰?


綾斗「花火やらなくてもいいのか?」


麻琴「綾斗だってやってないくせに…」


ビニール袋を手にした綾斗が石段を降りて私の近くにやってきた


綾斗「フッ 言えてるな…」


麻琴「どこ行ってたの?」


綾斗「別荘に戻って飲み物取りに行ってたんだ……なんか飲むか?」


そう言ってビニール袋を渡してきたので中身を見た

これは……桃、カルピス、イチゴ、梅……ん?


麻琴「これアルコール入ってるでしょ!」


綾斗「あ?あぁ…もしかしてダメか?」