すると、楓が神妙な面持ちでそう言ってきた。
麻琴「……うん。紙は置いてあるのに誰ともすれ違ってないよね…」
実はさっきから思っていた。誰かとすれ違うと思っていたから進んできたのに、誰一人としてすれ違う人はいなかった。
ここは一本の道しかないって潤が言ってたのに…。
楓「って!ダメだよ!こんなこと考えたら!」
うん、また怖くなってきた
ガサガサ
すると、すぐ近くの茂みがガサガサと音を立てた
麻琴「ひぃ!…かかかか楓?なんか………あそこに…いるよね…」
楓「き、気のせいだ!さっさと帰えるぞ!」
そして私たちは別荘に帰るべく、早歩きになりながら来た道を戻った。
ガサガサ
やっやっぱり何かいるよ…
麻琴「楓っ、どうしようっ。」
怖くなって今にも涙が溢れだしそうになった。
楓「っ、大丈夫!俺がいるから!」
麻琴「うん!」ギュッ
私は離れないように楓の腕にしがみついた。
きっと歩きにくいと思うけど、暑いと思うけどっ!我慢して欲しい!別荘に着くまでは!
ガサガサガサ
怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない
ガサガサガサガサガサガサ
なんか増える気がするよっ!?なんで!?何がいる訳!?


