麻琴「ねぇ涼さん。もう教室行きたいからクラス教えてくれる?」


この暗い空気に耐えられず、私はそう言った。


涼「……そうだな。ちょっと待ってろ。」


そう言って机の方に向かっていったかと思うとなにやらボタンを押した。

プチッ

涼「あ〜S組担任、如月(きさらぎ)先生。至急理事長室まで来てください。30秒以内に来ないと・・・ハハハ」

ブツッ

な、なんて性格の悪い放送を…。というかそんな所に放送できるマイクあったんだ。楽ちんだね。

私の担任は如月先生か…。珍しい苗字だね。知り合いにひとりだけ如月って人いるけど。


ダダダッ バンッ!

?「涼!まじその放送やめろよな!」


すると理事長室の扉がノックもなしに勢いよく開いた。

あれ?この声どっかで?


涼「チッ、あと3秒だったのに(ボソッ
遅ければ今月の給料なしだったのになぁー」


酷い人だね。働いているのに給料無しって。ブラック企業さながらだ。