「翔先輩っ…!」




今日もまた、廊下ですれ違った先輩に私は声をかける。 



「…………。」



やっぱり何も言ってくれない先輩に、私は構わず話を続けた。



「…今日の放課後、公園で先輩の事待ってますっ!」


そう言って私は、
先輩の様子を伺った。


けど・・・、


先輩はピクリともせずに自分の教室に入っていってしまう…。





大丈夫・・・。

きっと翔先輩は来てくれる・・・