受験勉強を1時間だけして、 その後はすぐ帰宅。 自分は一体なんのために再登校をしたのか分からなくなる。 5組の前で賢人を待つのも、あと少し。 お互い面接の自信はたっぷりだから、 もうわかりきっていた。 いざここまで来ると、 不思議なくらい冷静な自分がいる。 出会う前に戻るだけ。 そう思っていよう。 残りの中学校生活なんてすぐに終わる。 もし寂しくても、時間が解決してくれる。 元々記憶力のない萌音だからきっと大丈夫だ。 だからいつも通り。 「賢人かえろー!!!笑」 「うん!!!」