賢人は簡単に離れるような男じゃない。 思い切って相談してみた。 「ほおー、演劇部ってそんな奴らやったんか。辞めたらええやん」 「いや、簡単にそれ言う?」 「放送部入らへん?あっこの部室な、賢人たちの活動場所の向かいやねん。 やから休憩中話せるし!」 「いつもよりカッコイイ自分見せたいだけやろ?笑」 「9割はそれや!思い切ってそーしーや!絶対後悔はさせへんで?」 もう萌音は部活人生に呆れていた。 だから賢人の言う通りにした。