とりあえずしばらくしてゲームが終わり終わりの挨拶のために並ぶ。
弘也はさすがに終わりはと立ち上がろうとしていたが、俺が無理やり椅子に座らせておいた。
片付けもできないだろうと、ビブスをたたむのを頼んでおいた。
俺はとりあえず、ゴールを端に寄せたりボールを集めたりした。
ブラシをかけるのは後輩が積極的にやってくれるから、たまにずっとやってる子と代わるくらいだ。
だけど他の人が代わってくれてるみたいだし、弘也の様子でも見に行くことにした。
椅子に座ったままの弘也は、どこかつまらなさそうにその辺の小石を蹴っていた。
「なにしてんだ、ガキかよお前…」
苦笑いしながら話しかけると、弘也はムスッとして頬を膨らましながら、「だって」と呟いた。
その言葉の続きを、弘也が口にすることはなかった。
代わりに、
「真矢、片付け終わったのか?」
そう言って俺を見上げてきた。


