まだ大通りとはいえ、近所迷惑になるというのに、つい大声で言ってしまった。
ハッとしたけれど、どうでもよかった。
弘也は一瞬だけ悲しそうな顔をして俺に背を向けると、
「…公園でも行くぞ。ここじゃあ迷惑になる」
そう言ってスタスタと1人で歩き始めた。苛ついているからか、随分と早歩きだ。
お踊り、通りがかる人の痛い視線を浴びながら、俺は弘也の後を追った。
さすがに大声を出したのはまずかったと反省する。かなり注目を浴びてしまった。
チクチクと刺さる視線は、歩き出す頃には消えていたけれど、トゲトゲとした感じが残る。
しばらく歩いてついた公園は、外灯の灯りだけじゃあ照らしきれず暗がりが多い。
6番は、まだ弘也の手の中だ。
しばらく歩いたおかげで少し冷静になってみて、さすがに言い過ぎたと、突き返すのはやり過ぎたと反省する。


