今の間はあまり考え込まないようにしたいのだが、どうしても考えてしまう。
まるで他人のようなあの接し方、どうして嘘をつくのだろうか。
嘘をつくのがヘタなくせに、わざわざ分かりやすい嘘をつきやがって。
ため息をつく。小さくグランドの土を蹴る。
今日は曇りだ。灰色の空が俺の心の中をさらにモヤモヤとさせる。
まだ冷たい東からの風が、頬をかすめて肌寒い。
上着が欲しいと思うのは、俺が思うように動けていないからだろうか。
思った以上に練習に集中できていないらしい。
シュート練習の時、転がってくるボールがうまいこと蹴れない。うまく飛ばない。
「…真矢?調子悪いの?」
不意に裕翔に声をかけられた。驚いてパッと声のした方を見ると、裕翔が心配そうに俺を見ていた。


