背番号6、最後の青春




今の間はあまり考え込まないようにしたいのだが、どうしても考えてしまう。

まるで他人のようなあの接し方、どうして嘘をつくのだろうか。

嘘をつくのがヘタなくせに、わざわざ分かりやすい嘘をつきやがって。


ため息をつく。小さくグランドの土を蹴る。

今日は曇りだ。灰色の空が俺の心の中をさらにモヤモヤとさせる。

まだ冷たい東からの風が、頬をかすめて肌寒い。

上着が欲しいと思うのは、俺が思うように動けていないからだろうか。

思った以上に練習に集中できていないらしい。

シュート練習の時、転がってくるボールがうまいこと蹴れない。うまく飛ばない。

「…真矢?調子悪いの?」

不意に裕翔に声をかけられた。驚いてパッと声のした方を見ると、裕翔が心配そうに俺を見ていた。