背番号6、最後の青春




そうしてあっという間に夕方になり、葬儀場に運ばれる弘也を見送ったあとだった。

外に立って見送っていた俺らに、

「あれ?もしかして遅かった?」

ビニル袋を提げた見慣れた人たちが話しかけてきた。

陸空先輩に、幸人先輩に、それからなぜか陽が立っていた。

「なにその組み合わせ」

陸空先輩と幸人先輩は納得だが陽が違和感なく混じっているのに、思わず突っ込む。

すると陸空先輩は自慢げに胸を張りながら、

「俺はキャプテンだからみんなの代表、それからこいつらはポジション仲間」

えっへんという効果音がつきそうな回答をしてくれた。

「あー、それで、これ、差し入れです」

パッと陸空先輩が持っていたビニル袋を奪い取った幸人先輩が、弘也のお母さんにスッと手渡す。

弘也のお母さんはそれを嬉しそうに受け取って中に招こうとしたが、先輩方はまた明日伺いますと言って遠慮をした。

「そうね、また明日、お通夜に来てちょうだい。弘也も喜ぶわ」

弘也のお母さんの、クスッと笑った笑顔がどことなく弘也に似ていた。