背番号6、最後の青春




結局、あれから2時まで泣いていて、一睡できたと思えば起きたのは5時。

多分、寝たのは2時間くらいだったと思う。

それも弘也との思い出を夢で見ていたから、浅い眠りだったらしく、疲れはとれていない。

5時に起きても今から弘也のお母さんに会いに行くわけには行かず、課題でもやることにした。

全然、集中できないけれど。

7時くらいになって、やっとお母さんにおはようと声をかけて、昨日の電話を話した。

誰かに話せたことが気を緩めさせて、また泣くはめになってしまった。

俺は一応制服を着て弘也の家に行くことにした。

本当は朝から部活なのだが、お母さんが電話をいれて休むと伝えてくれた。

実は今さっき学校に弘也についての知らせが入ったらしく、事情を悟ってくれた。

「じゃあ、行ってきます」

泣きはらした目を少しマシにしてから、弘也の家に向かった。

家についてインターホンを押すと、真っ先に弘也のお母さんが出てきて家に上げてくれた。

「そこの部屋に、弘也がいるから」

リビングまで行く途中、恐らく弘也の部屋だったところを指差して弘也のお母さんはそう言った。