別れがいつくるか分からないから、毎日弘也の元へと通っていた。
だんだんと弘也が眠ることが多くなっていったことを、俺は知っていた。
それも、深くぐっすりと眠るものだから、嫌でも別れの近さを知ることとなった。
ゆっくりと迫りくる最後に、俺は側にいてやることくらいしかできなかった。
バイトには行かないと行けなかった。夏休みで学校がないのは幸いだった。
そして、俺の誕生日から4日ほどたったある日のことだった。
その知らせを受けたのは、深夜の、0時24分頃だった。
弘也のお母さんからの着信と、その携帯の画面の右上に表示された時間は、いつまで経っても忘れられず、鮮明に覚えている。
もう、内容はほとんど知れていた。
あとは、覚悟を決めて電話にでるだけだった。
1コール目で電話に気付いて、深呼吸をして、それから、電話に出た。
いつも以上に深く眠る弘也を見舞った、眠れない夜のことだった。


