背番号6、最後の青春




その言葉の意味を理解するまでに、そう時間はかからなかった。

17歳になれた俺が羨ましいだなんて、去年の弘也なら考えもしないこと。

それを、いま、このときに考えているなんて、口にするなんて。

「なに、言ってんだよ。お前だってまたあとに17歳になるだろう」

驚いて少しだけ震えた声で、なんとか言葉を口にした。

弘也はそうだなと愛想笑いをしてから、ピタリと笑うのをやめた。

やっぱりやめた、そう呟きながら笑うのをやめた。

「分かってんだよ、俺。体が、もう限界だって言ってるんだ。分かってるんだ」

その期間がどれくらいかは知らずとも、弘也は自分がこの先長くないことを知っていたようだ。

いや、分かっていたようだ。

誰からか聞いたわけではないが、弘也の体が限界だと悲鳴をあげていたのだ。

この先長くないことを、弘也に教えていたんだ。