背番号6、最後の青春




陽は俺がそちらを向くと、持っていた携帯を俺の方に向けた。

その携帯には、

「やっほー、真矢、元気?」

画面越しに笑顔で手を振る真矢が映っていた。

「元気って、元気だけど…。まあ、緊張して心臓は止まりそうだけど…」

おどおどしながら答えると、弘也はなんだそれとケラケラと笑った。

あんまりにも笑うものだから、逆に俺までおかしくなってきて。

「何笑ってるんだよ」

思わず吹き出して俺もクスクスと笑いだした。

試合前だけど、おかしくて笑っているとだんだんと緊張が解けていく。

「…応援する方法、試合を見る方法を、陽が教えてくれたんだよ」

突然、笑うのをピタリとやめた弘也が、俺の隣で同じように画面に映る陽を見て言った。

俺と陽で並んで画面を見ているため、弘也には陽も見えているようだ。