背番号6、最後の青春




乾杯をして、ジュースを飲んでお菓子を広げてはしゃぎ始める。

花恋ちゃんは少し居心地が悪そうに、弘也の隣にピタリとくっついていた。

知らない子がいるものだから、部員は不思議に思ったのだろう。

「この子は?まさか、弘也の彼女とか?」

そう尋ねた俊太に、弘也はドヤ顔で胸を張りながら、

「俺の彼女だよ!花恋って言うんだ」

自慢げに花恋ちゃんを紹介していた。出会いとか花恋ちゃんのことだとか。

花恋ちゃんに対してももちろん質問攻めだったが、弘也のおかげかそのうち部員たちの間に馴染んでいた。

「…弘也先輩、楽しそうですね」

少し離れて弘也を見つめていた俺にサイダーの入った紙コップを渡した菜乃ちゃんが、同じように弘也を見て呟いた。

何度も笑い楽しそうに声を弾ませる弘也。

「そうだな、みんなとこうして話すの、久しぶりだしな」

どうかもっと幸せに、もっと笑ってほしいと願う。

今のうちに、今しかできないことを。