背番号6、最後の青春




弘也が車椅子のため、エレベーターに乗って特活室のある階まであがる。

それから、弘也の車椅子を押して花恋ちゃんと並んで特活室に向かった。

「練習してる真矢くん、キラキラしてた」

無言の空気の中、花恋ちゃんがふと呟いた。

弘也は、だろっと共感を求めるような声を上げて胸を張ってみせる。

どうも、と軽くお礼を言うと、花恋ちゃんは微笑んでふと弘也を見た。

「…弘也くんが練習してる姿もきっと、キラキラしているはずだから、いつか、見てみたいなあ…」

それが叶わないと知りながら、知っているからこそ口に出す願い。

何も知らない弘也は、当たり前だろっと花恋ちゃんに笑いかけると、

「いつか見せてやるからな〜」

そう言ってポンポンと左足を軽く叩いた。

その左足が治ったら、きっと自由に走れるから、練習もできるからという意味を込めたのだろう。