背番号6、最後の青春




「まあ、いるけど…」

俺が答えると、花恋ちゃんの友達たちはニヤニヤと笑っていた。

…こいつら、絶対俺が菜乃ちゃん好きなの悟りやがっただろ…。

その視線を無視しながら、ポッキーを押し付ける。

「はい、誕プレ」

そう言って渡すと、花恋ちゃんは受け取りながら「マジで買ってくれたの?」と大変驚いていた。

俺につられて菜乃ちゃんも花恋ちゃんに買ってきた抹茶味のポッキーを手渡した。

「わたしからも、一応買ったんですけど、抹茶味好きですかね…?」

恐る恐る尋ねる菜乃ちゃんに、花恋ちゃんは受け取りながらもキョトンとしていた。

周りの人たちは、菜乃ちゃんにあんた誰みたいな視線を向けている。

…そういえば弘也が菜乃ちゃんの紹介をサボったもんな。

「え、わざわざありがとう…。えっと、お名前は…?」

珍しく大変礼儀の正しい花恋ちゃん。

菜乃ちゃんはああとハッとすると、ペコッと頭を下げた。

「この2人の所属している部活のマネージャーやってます、菜乃といいます」

「えっと、弘也くんと同室の花恋です」