背番号6、最後の青春




翌日、学校帰りにポッキーを買ってから弘也の病院によって行く。

菜乃ちゃんも行きたいというので、菜乃ちゃんは別に何かを買っていった。

病室に入ると、なぜか知らないが弘也の方が囲まれていて、花恋ちゃんがその側にいた。

…なんか、花恋ちゃんがからかわれてるのかな。

頬を赤く染めた花恋ちゃんが、友達に思い切りなにかを言い返している。

どうすればいいか分からなくてとりあえず弘也の側に近寄ってみる。

「あ、真矢、やっと来た!」

助けを求めるようにして俺の腕を掴んだ弘也が、改めて周りにいる人たちの方を向き直す。

「こいつ、俺の親友の真矢。ちなみにこいつは好きな人いるからな」

余計な一言に思わず弘也の頭を小突いた。

「いるけど言わなくてもいいだろ。菜乃ちゃんの前で」

コソッと耳打ちをすると、菜乃ちゃんも来てたのかと弘也は少し焦った顔をする。

「え、真矢先輩好きな人いるんですか!」

驚き少しだけショックそうな顔をする菜乃ちゃんを見て、少し嬉しくなる。

俺が好きな人いると知ってショックそうな顔をしてくれるってこんなに嬉しいんだな。