背番号6、最後の青春




立ち話もなんなのでと花壇のところにでも腰掛ける。

それで、とこちらを向き直した菜乃ちゃんが、携帯のトーク履歴をみせてくれた。

「真矢先輩は犯人探ししないって言ってましたが、わたしどうしても気になって友達とかに聞き回ったんですよ。

そうしたら、噂の出処、幸人先輩だったんです」

予想外の名前に、思わず「え?」と声をもらす。

幸人先輩は俺や弘也と同じポジションのあの先輩だ。

…でも、幸人先輩がそんな噂を流すわけが分からない。

「本当に、幸人先輩が?」

念を押して尋ねると、菜乃ちゃんは首を傾げるようにしながら曖昧な返事をした。

「それは、本人に聞かないと…。まだ周りに聞き回った段階での話ですし…」

菜乃ちゃんの答えに、そっかと呟いてから、とりあえず練習が始まる前に準備をすることになった。

幸人先輩には、練習が終わったあとに話を聞くことにした。