背番号6、最後の青春




それでも放課後はあっという間にやってきた。

急いで準備をして、部員のために用具などを用意している花梨の肩を叩く。

「あのさ、聞きたいことがあるんだけど」

心当たりはないのか、花梨は不思議そうな顔をしながら頷いた。

それから少しみんなから離れて、花梨と向かい合う。

「聞きたいことって、もしかして噂のこと?」

俺が聞く前にハッとした花梨は、コテンと首を傾げながらそう聞いてきた。

「そう、噂のこと。前に階段から落ちたこと、誰かに話したりしたのかなって」

そう聞くと、花梨は険しい顔をしながら記憶の糸をたぐっていた。

「うーん、先生に報告したから部員はほとんど知ってると思う。

あとは友達2人くらいかな?サッカー部の男子に憧れてるみたいだから、馬鹿の代表として例にあげたくらい。

もちろん、変なふうには言ってないよ。真矢に言われたとおりに言った」

…馬鹿の代表とは随分とひどいなとは思いながらも、その友達ではない気はした。

となると部員?…いや、それはありえない、か。