しかし、冷たい手で俺を見ているのはほとんど女子であった。
男子は噂に疎い人もいれば、部員の人たちは特に気にしない様子だった。
気にしないというよりは、信じてないようだ。
不意に数名の女子が、席に座っていた俺の目の前に立ちふさがった。
恐らく弘也と同じクラスの女子だろう。
俺を睨むような目をするから、思い切り睨み返してやると少しだけ怯んだ。
「あ、あのさ、真矢くんに聞きたいことがあるんだけど…」
恐る恐る、リーダー的な女の子が問いかけてくる。
俺は首を傾げたあと、「なに?」と怪訝な顔をして問い返す。
「…弘也くんを真矢くんが落としたって本当?そのせいで弘也くんが入院してるって」
覚悟はしていたけれど、こうもはっきりと疑われるのはなんとも悲しい。


