背番号6、最後の青春




俺の言葉に、菜乃ちゃんはキョトンとして首を傾げた。

「なんで、花梨先輩に聞くんですか?」

不思議そうに尋ねる菜乃ちゃんに、俺はそういえばと思いだした。

花梨が俺らが落ちたのを目撃したってこと、俺ら以外は知らないんだ。

「…花梨が目撃者だから、誰に話したとかそいうの聞こうと思って」

そう言って笑うと、菜乃ちゃんはそうですかと呟いた。

「解決するといいですね」

優しく笑いかけてくれる菜乃ちゃんに、コクリと頷く。

「菜乃ちゃんも、噂について教えてくれてありがとうね。そんな噂、全然知らなかった」

そう言うと、菜乃ちゃんはふいっとそっぽを向いて、どういたしましてと呟いた。

学校について菜乃ちゃんと別れてから、放課後に花梨に聞きに行くことにして教室に入る。

今日はクラスの人の視線が妙に突き刺さる。

ここ最近何か変だなとは思っていたし、多分噂のことを知ってさらに冷たく感じているのだろう。