背番号6、最後の青春




約束して、その日は陸空先輩からもらったお金を渡して、家に帰った。

それから当日まで、弘也のところに行くたびに作戦を練った。作戦、といっても大したことはないけれど。

とりあえず電車で行ってはバレてしまうのでタクシーで行くこととなった。

かなりお金がかかるけど、まあ仕方ない。

それから、病院を出てから弘也が羽織る上着も俺が用意することになった。


そんな、特に大してない作戦会議の末当日、決行の日を迎えることとなった。

裏口があることは把握済みだ。その裏口へ受付を避けていく方法も。

弘也の病室がある階で、エレベーターから弘也の病室までナースステーションを横切らず行く方法も完璧。

あとは出ていく前に、弘也が置き手紙みたいなものを書いていった。

探さないでくださいとか書くと逆に探されそうなので、「遊びに行ってきます。電話はこちらへ」と書いていた。

ちなみに、誰の電話番号を書いたかは知らない。