背番号6、最後の青春





「…それが、昨日あったことですか」

翌日、約束通りに部活のあとに菜乃ちゃんと会った俺は、昨日のことについて簡潔に菜乃ちゃんに伝えた。

「それで、部活のメンバーにはいつ話すんですか?弘也先輩のお母さんにはちゃんと話しました?」

まるで母親みたいにドシドシと質問を投げかけてくる菜乃ちゃん。

「部活の人には明日…かな。弘也が正直に話してくれたみたいで、お礼の電話だけ来たよ」

それだけ伝えると、菜乃ちゃんはなるほどと頷いた。

明日も午前だけ部活がある。みんなにはその時に伝えようと思う。

「それで、結局何が言いたいんですか?」

問いかけられてドキッとする。

言いたいこと、というか聞きたいことがあること、あっさりバレていたようだ。

俺は苦笑いしながら、

「…バイトとか、調べたこともないから勝手が分からなくて、何をしたらいいのか…」

簡潔に、言いたいことが伝わるようにそう言った。