「…それが、昨日あったことですか」
翌日、約束通りに部活のあとに菜乃ちゃんと会った俺は、昨日のことについて簡潔に菜乃ちゃんに伝えた。
「それで、部活のメンバーにはいつ話すんですか?弘也先輩のお母さんにはちゃんと話しました?」
まるで母親みたいにドシドシと質問を投げかけてくる菜乃ちゃん。
「部活の人には明日…かな。弘也が正直に話してくれたみたいで、お礼の電話だけ来たよ」
それだけ伝えると、菜乃ちゃんはなるほどと頷いた。
明日も午前だけ部活がある。みんなにはその時に伝えようと思う。
「それで、結局何が言いたいんですか?」
問いかけられてドキッとする。
言いたいこと、というか聞きたいことがあること、あっさりバレていたようだ。
俺は苦笑いしながら、
「…バイトとか、調べたこともないから勝手が分からなくて、何をしたらいいのか…」
簡潔に、言いたいことが伝わるようにそう言った。


