背番号6、最後の青春




無言のまま歩き始める。家に帰る途中、ふと学校の横を通りかかった時だった。

弘也がまた足を止めて、学校の方を見た。

「明日の午前って確か部活あるよな?」

ふいに俺の方を見て尋ねてきた弘也に、俺はコクコクと頷いた。

「…明日にはがんセンターってところ行って入院の手続きしてくる。

多分、明後日から入院になると思うんだよね。

だからさ、先生とかみんなに伝えるの、真矢に任せようと思って」

頼むな、と言う弘也に俺はまた頷いた。


日は高い。もうとっくに12時は過ぎているだろう。

「ついでに昼飯でも食ってくか」

俺の提案に、弘也は嬉しそうにパッと顔を明るくした。

「行こう!どこ行く?」

帰り道、少し遠回りをして大通りを通っていけば結構お店がある。

その中からでも適当なお店を選んでよっていくことにした。