無言のまま歩き始める。家に帰る途中、ふと学校の横を通りかかった時だった。
弘也がまた足を止めて、学校の方を見た。
「明日の午前って確か部活あるよな?」
ふいに俺の方を見て尋ねてきた弘也に、俺はコクコクと頷いた。
「…明日にはがんセンターってところ行って入院の手続きしてくる。
多分、明後日から入院になると思うんだよね。
だからさ、先生とかみんなに伝えるの、真矢に任せようと思って」
頼むな、と言う弘也に俺はまた頷いた。
日は高い。もうとっくに12時は過ぎているだろう。
「ついでに昼飯でも食ってくか」
俺の提案に、弘也は嬉しそうにパッと顔を明るくした。
「行こう!どこ行く?」
帰り道、少し遠回りをして大通りを通っていけば結構お店がある。
その中からでも適当なお店を選んでよっていくことにした。


