「・・・?久賀くん?」



不思議そうに首をかしげるしぃちゃん。
でも、しぃちゃんはこうやって呼ばせてくれるのに、僕が嫌だなんて言ったら・・・。



せっかく友達になれたのに。
しいちゃんに、嫌われたくない。




『いいよ』




その想いの方が勝って、僕はそう打って見せた。






「やった。じゃあ、千秋くん、よろしくね」





しぃちゃんが呼ぶ僕の名は、なぜだか嫌な感じにならなかった。





温かい時間。
この流れる時間に、いつまでも浸っていたい。



ずっと、このままでいられたらいいのに。