「そうじゃなくて、それが普通の反応だって言ってんだよ。って、悪いな、引き止めて」

「え・・・」

「怖いんだろ。別に、もうお前らと関わるつもりねぇから安心しろよ」




芹川くんはそういうと私を追い越して歩き出す。
胸がちくりと痛んだ。


関わりたくないって思った。
怖いし、関わったっていいことなんてないって。



でも、そういう私の気持ち、芹川くんは気づいてた。
私の酷い、醜い想いに。




私はしぃちゃんみたいに寛大な心は持ってない。
やっぱり、怖いって思っちゃう。

でも、それはきっと、芹川くんだけじゃなくて。
人と関わるのが怖いんだって。




「待って、芹川くん!」

「・・・なんだよ」



なんて言えばいいんだろう。
きっと、誤解してた。




「ごめんなさい。私の態度、ひどかったよね・・・。確かに私、芹川くんの事怖かった。怖い噂絶えないし、関わりたくないって」

「はっきり言うな」

「うん、ごめんね。でも、ちゃんと話したら誤解だってわかったの。助けてくれてありがとう。いちご牛乳も、ありがとう。あのね、私も、芹川くんと友達になりたい」