はじめましての方も、お馴染みの方も。
こんにちは、片瀬天音です。

きみのおと
無事、無事、完結することが出来ました。



辛い過去を抱え声を失った少年と、そんな少年と友達になろうとする少女のお話。
途中、ものすごいスランプでずいぶん間が開いたりもした作品です。
筆が乗るとぶあー・・・なんですけどね。
困ったものだ。


純粋で可愛い男の子、を目指して生まれた千秋くん。
最後の方は少し男らしさも見せてくれました。


この話は、今まで自分の物語の生まれ方とは違って、題名から生まれたお話でした。
君ノート・君の音・・・ノートと音(音というか声ですが)を取り入れたお話を書こうと思って書き始めた話です。

人は人との出会いで変わることがある。
良くも悪くも。
私の話は、なんとなくそういうテーマなんて対ソれたものではないけれど、そういうのを考えながら書いている話が多い気がします。
これも、そういうたぐいの話ですね。
しぃちゃんとの出会いで、心を閉ざしていた千秋くんが前を向いて力強く生きていく勇気を持っていく。
なんてかっこよく言っていますが、ちゃんとそんな風に描けていたか・・・正直不安です。



物語の構成を、視点を章ごとに交互にいれようって、安易に考えたもんだからいろいろと大変でした。
ここは千秋くん視点で入れたかった・・・とか、ここはしぃちゃんが・・・とか。
自分で自分の首を絞めるとはこういう事か!みたいな。
そのせいで、ズルズルと無駄に話を伸ばしてしまったり、強引なところもあると思います。


柊二くんと、亜衣の物語も本当はいれたかったんですが、それをいれてしまうとそれこそ長くなってしまいそうだったので、エピローグで軽く触れる程度にしました。

柊二くんと亜衣が近づいてお付き合いするようになったのは、大学に進んだ後の話です。
正直、書いていて千秋くんももちろん愛はありますが、柊二くんのキャラ好きでした。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

2017.2.26
片瀬天音