「なんか、一気にかっこよくなったな、千秋」
「ほんと!見違えるみたいだよ」
「まだだめだよ・・・。ちゃんと、護れないと」
今度こそ。
今度こそ僕が。
護るんだ。
「仕方ないから付き合ってやるよ。でも、手も口も出さないからな」
「うん。それでいい・・・。ありがとう、柊二くん」
「ま、どうしてもって時は言えよ。拳あっためとくから」
「殴るのはダメだよ」
「殴らねぇとわからねぇ馬鹿もいるんだよ」
そんな事を言ってるけれど、本気で殴る気なんてないくせに。
なんだかんだ口は悪いけど優しいの、もう僕は知ってる。
「僕に勇気を貸してください」
「もちろん!私応援するから!私だって、しぃちゃんの事護りたいし!」
「高くつくぞ」
「ちゃんと、お礼はするよ」
僕には、こんなかけがえのない仲間ができたんだ。
もう怯えるものなんて何もない。
怖れるものはなにもないんだ。