「あの、なんで階段から・・・」

「ん?おお、久賀。お前声また出るようになったのか、よかったな」

「あ・・・はい・・・。すみません。それで・・・」

「ああ、・・・おそらく寝不足とか疲労で倒れたのが運悪く階段だったってことらしい」




寝不足と過労・・・。
やっぱり、原因は僕・・・。

僕のせいで・・・。




「いちいち凹んでんじゃねぇよ。お前のせいであいつが凹んでたのくらい、最初からわかってたことだろうが」

「おい、久賀!お前は、誰彼かまわずつっかかってくなよ。お前らが仲いいのは知ってるけどな」

「いいんだよ。コイツは少しくらいきつく言って耐性つけとけば」

「どんな荒療治だよ」

「いいんです・・・。僕が弱いからいけないんです・・・」




柊二くんが言うことはいつだってその通りで。
どうして柊二くんはそんな風に正しくいられるんだろう。


僕はいつだって間違ってばっかで。