「お前、あいつのなに見てんだよ。あいつがなんであんなに怒ってたのか、なんで泣いてたのか、わかんねぇのか」
「・・・しぃちゃんが、優しいから」
「違うだろ!お前の事が、それくらい好きだからだろ!」
胸ぐらを掴み上げられ怒鳴られる。
柊二くんの迫力に、息が詰まる。
僕は、なにも言えなくてただ瞳を揺らした。
「好きな奴が傷つけられて、許せなかったからだろ!お前の事だからあいつはあんなに怒ったんだ!わかれよ!」
「・・・っ」
「あいつが最近様子がおかしいのだって、お前のことがあったからだろ!あいつは、お前に振られても、お前の事支えようと俺たちをお前のところに向かわせてた。そんくらい、わかってただろ!?」
「しぃちゃん、私がなにを言っても、大丈夫だって今は千秋くんの方が辛いんだからって・・・そう言ってたんだよ」
なんでしぃちゃんは、そんなにも僕を想ってくれるんだろう。
僕なんか、しぃちゃんの優しさをもらう資格なんてないのに。
どうして、僕を好きになってくれたんだろう。


