「おい」



チャイムもすっかり鳴った後、柊二くんがやってきて僕らに声をかける。



「柊二くん、遅刻だよ。でも、今日自習だって。なんか階段・・・」

「それ、あいつだ。雫」

「えっ!?」



ガタガタっと音を立て椅子から立ち上がる。
今、なんて・・・。



「しぃちゃん大丈夫なの!?」

「さっき、救急車で病院に運ばれた。病院の場所聞いたからいくか?」

「行く!」



亜衣ちゃんは青い顔で立ち上がると柊二くんについて教室を出ようとする。
僕は・・・いってもいいんだろうか。


「お前はどうするんだ」

「・・・っ」

「行くなら早くしろ!」




そう言われ、僕は勇気を出して飛び出した。
しぃちゃん、しぃちゃん・・・。



どうして・・・。