“しぃちゃん”




千秋くんの声が聞こえる。
大好きな千秋くん。


千秋くんは私の事好きじゃなくなったとしても。



私は、千秋くんの事を嫌いになんて慣れない。
好きな気持ちは消せない。




もう一度、聞きたいな。
千秋くんの綺麗な声で私の名。
いつかまた呼んでくれるかな。




「・・・千秋くん・・・」




ハッとして目を覚ます。
夢を見ていたのか私の目からは涙が流れていて。

起き上りながらごしごしと涙をぬぐう。




なんの夢だったっけ。
覚えていないけど、とても切なくて胸がいたい。




気怠い身体を起こす。
今日も学校に行かなくちゃ。