その時に、私が千秋くんの側にいられなくても。
千秋くんの声が、あの澄んだ綺麗な声がまた聴けるなら。
今、千秋くんを支えてあげられるのは私じゃなくても。
『亜衣と、柊二くんには千秋くんの側にいてほしい。私の事は、大丈夫だから』
亜衣にそう返信した。
誰のせいにもできない。
きっと私がダメだったんだ。
皐月ちゃんの事は、きっと関係ないんだよね。
きっかけではあったのかもしれないけど。
だってそうじゃないと、おかしいよ。
グルグルと巡る思考の中、結局答えなんて出てこない。
私は大丈夫。
だって、きっと辛いのは千秋くんだから。
